武蔵野、前半のチャンスを活かせず無得点敗戦
写真:開幕戦で敗れた横河武蔵野。(写真:小林渓太)
JFLクリアソン新宿 1-0 横河武蔵野
第28回日本フットボールリーグ(JFL)開幕節2日目の8月30日、横河武蔵野FCはクリアソン新宿とのダービーマッチに臨んだが0-1で敗戦。同じ味の素フィールド西が丘の東京都サッカートーナメント(天皇杯予選)決勝で敗れた4カ月前の借りを返すことはできなかった。
シュート4本で相手ゴールに迫った前半、それらのチャンスを活かせず無得点に終わったことが悔やまれる内容だった。後半の序盤はセットプレーを得ることはあってもなかなかシュートにたどり着かず、新宿に3枚替えの交代があった後半17分以降中盤の時間帯は豊富な運動量の相手を掴めなくなり防戦一方、後半34分に失点を喫した。以後は同点に追いつこうとするものの前向きにボールを奪い自分たちの攻撃にすることができず、後手に回るサイクルから脱することが難しいままに試合終了。悔いが残る敗戦だった。
「前半からかなりアグレッシブに試合を進めてくれたが、自分たちのいい流れの時に点を取れなかった。その中で最後のああいうワンチャンスをしっかり決められるところが、自分たちのまだまだ弱い部分かなと思う」
この金守監督の言葉にすべてが詰まっていた。キャプテンが軒並み欠場する中、RB大宮アルディージャから育成型期限付き移籍で加入しているMF阿部がキャプテンマークを巻き、東京23FCから加入の髙橋と組むボランチで長いボールだけでなくしっかりとボールを握り、動かすこともできたが、支配すれどもゴールは割れず。後半の途中から急激に運動量を上げてきた新宿のギアチェンジに対応し切れず、耐えきれなかった。
フィジカルの強化に努めてきただけに残念な結果だった。金守監督は開幕までのプレシーズンの取り組みについて次のように語った。
「フィジカル面のところはかなりやってきた。これまでのJFLのシーズンだと、始動から開幕までが2カ月と時間が限られているところがあったが、今回はJFL CUPが終わったあとの中断が3カ月くらいあり、この期間に普段やれないようなフィジカルの強化に取り組んできた」
全体的に強度が上がった印象で、球際に強くなってはいるはず。しかし後半の途中からは走る相手との距離がある状態が続き、その球際をつくれず、効果を発揮しにくかったようだ。
「(体力が落ちる)試合終盤ということもあって、それまでは中盤で(プレッシャーに)行けていたところが行けなくなったり、そういうシーンは増えた。そこで小林の辺りを替えてよりスイッチを入れたかったが……」
後半35分にシャドーのMF小林をFW安藤に、まだアディショナルタイムが5分近く残っていた後半45分にやはりシャドーのMF宮寺をFW山崎稜に、それぞれ交代させたが、同点ゴールには結びつかなかった。どのタイミングで誰を何人投入するのか、それらの選手にどういう準備をさせておくのか、日頃の準備段階から後半の試合運びについて改善を図っていく必要がありそうだ。
最後の崩しの向上で得点力増強を
「(次節に向け)まずはしっかり切り替えたい。次節は土曜日でそこまで時間がない(今節は日曜日で中5日)ので、修正できるところはそんなにないが、この試合も自分たちがやろうとしているところが出せなかったかというと、そういうわけではない。ただ、最後の崩しの部分とか、押し込んだあとの崩しについては、なかなか最後シュートまで行けなかったところはあるので、その辺りは次に向けて対応していきたい」(金守監督)
中央の狭いエリアでもパスを通せるくらいに地力が上がってきていることは確か。その力を90分間の試合運びで活かせるようにできるか、そして金守監督が言うように最終段階の質を上げることができるか。課題を詰めていくことで次のステップが見えてきそうな、敗れた中にも今後のヒントが浮かぶ開幕戦だった。
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