武蔵野池上監督「悪くない結果」就任後4試合で勝ち点5
写真:2021年以来の監督就任となった池上監督(中央)。
横河武蔵野FCは9月8日の第19節対マルヤス岡崎戦のあと、成績不振(3勝5分け11敗)に伴い石村俊浩監督からゼネラルマネジャー補佐の池上寿之氏(46)に監督を交代した。池上監督が現場で指揮を執るのは2021年シーズン以来約3年ぶりで、就任後の4試合は1勝2分け1敗。リーグ終盤、残留に向けての意気込みを聞いた。
── 今回の監督交代の経緯は。
「チームの結果が出ていないというのも一つあるが、やはりチームの流れ。勝ちきれない、負け続けていた流れを変えるためにも何かを変える必要があり、経営陣の判断もあって自分のところに話があった。自分としては仕事も含めてなかなか引き受けられるような状況ではなかったが、残り2カ月限りだし、自分が出来ることがあればということで引き受けた」
── 今季、ピッチ外からチームを見ていての印象は。
「選手のポテンシャルはあるし、ずっと『悪くないな』という印象を持っていた。ただ、JFLになると最後のちょっとした差が結果に出てしまう。中盤のところはうちもボールを動かすのはうまいが最後のゴール前のところ。守備においても攻撃においても、今のJFLで戦う他のチームとではそこで差があると感じていた」
── いきなりガラッと変えることはできない。監督がまず変化をつけようとしたところは。
「主に守備のところ。基本的に失点が多かったので、まずは失点しないようにすること、失点につながるようなリスクのあるプレーを避けるようにすること。失点を減らしたうえで得点が取れれば勝てるわけだし、まずはそこを中心にこの4週間くらいは進めている」
── 選手の起用、競争についての変化は。
「元気がいい選手、若手のこれまで出番のなかった選手も、自分の目で見ていけるだろうと思った選手はどんどん使っていく。ただ、これが本当のリーグ終盤になるとさすがにメンバーを固めないといけない。今は4試合目で、あと7試合残っているので、ここから2、3試合は少し競争を含めて試しながら、最後の終盤に向けて固めていきたい。今の時期にこれをやるのは遅いということはわかっているが、短い期間でやらなくてはいけないので仕方がない」
── 4試合を戦ってみての手応え、感想は。
「1勝2分け1敗、4試合で勝ち点5という結果には正直、満足はしていない。ただ、これまでなかなか勝ち点を積み上げられなかったことを考えると、悪くはない結果だとも思うし、手応えもある。実際にやってみてこのチームなら勝てると思っているし、選手たちを信じて一緒にやっていくしかない」
── 改めてここからの意気込みは。
「残留というのはもちろんだが、もう一つ上の山。勝ち点5、6差なのでそこまでいければ上々かなと思うし、そこを目指している。結果的に下の順位で終わるかもしれないが、目指すところはもうひとつ上の位置で、ここから逆転できるように頑張りたい」
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