SHIBUYA、2回戦敗退も終盤に一矢報いる
写真:初戦を突破し東北王者との一戦に臨んだSHIBUYA。
MATCH REPORT後藤 勝
<全社2回戦:ブランデュー弘前 3-1 SHIBUYA CITY>
1回戦の先発からフィールドプレーヤー9人を入れ替え、フレッシュな陣容で臨んだSHIBUYA CITYが、地域チャンピオンズリーグの出場権を獲得済みの東北王者・ブランデュー弘前(青森)と対戦。1-3で敗れ、2回戦での敗退が決まった。
先発のフィールド10人中6人が今大会初出場。ゲームキャプテンのFW渡邉ら3人が1回戦の途中出場を果たしていた。勝ち進んだ場合5日間で5試合をこなす連戦の大会ならではのターンオーバー策だったが、1回戦から2人だけを入れ替えた弘前に序盤から攻め込まれた。
前半の開始直後から弘前の動きはすばやかった。タテのスピードを重視したパスワークで前進し、SHIBUYAのゴール前に進入する狙い。最初の10分間にパワーをかけていこうとする狙いは明らかで、ここをしのげればSHIBUYAにも勝機があったが、前半10分、速いテンポでボールを動かしたあと、右から中央に入ってきたMF小野が鋭いタテパス。これを数歩運んだMF平尾がボックス外ギリギリの辺りから力強く左足を振ると、グラウンダーのシュートがネットに吸い込まれた。激しく揺さぶられて間を通され、SHIBUYAとしては止められるタイミングがなかった。
全体的に、ゆったりしたテンポでパスをつなごうとするSHIBUYAを、ボール保持を大事にしながらも速さを意識した弘前が凌駕した格好。
後半15分にも失点したSHIBUYAはその2分後、自陣で動かしていたボールをさらわれ、そのまま決められて致命的な3失点目を喫した。
その後、後半29分に相手GKのクリアを跳ね返したところを起点に、最後は途中出場のFW伊藤が左足で決め、一矢報いた場面は見事だったが、そのあとの後半34分には途中出場のDF鈴木が退場。1回戦のヒーローが退くと同時にSHIBUYAの命運も尽き、反撃はそこまで。
都リーグでは経験出来ない質とタイプの“未知との遭遇”に精一杯の対応を見せたが、上位カテゴリーの胸を借りる冒険の旅は第2ラウンドで終わった。
(後藤勝)
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