2戦連続ウノゼロ勝利 エリース、東京勢唯一ベスト8進出
写真:ゴールを決めて叫ぶエリースの松岡。
MATCH REPORT後藤 勝
<全社2回戦:エリース東京 1-0 Cobaltore女川>
東京23FC、SHIBUYA CITY、東京ユナイテッドが次々に敗れていくなか、東京勢唯一の生き残りとしてエリース東京が地域チャンピオンズリーグ出場権の獲得に向けて一歩前進した。
真正面から組んだ感じではコバルトーレ女川(宮城)に対して互角以上の力を感じさせたエリース。ボールを保持し、バランスを維持して試合を進めていた前半24分、やや緩慢な動作で前にパスをつけようとしていた女川DF小圷からMF三枝がボールを奪うと、ボックス内に走りこんできたFW松岡がこれを受け取りシュート。ゴール左隅に突き刺し、先制点を奪った。
前半のうちに先制し、後半を迎えるというところだけを抜き出せば1回戦と同じ試合展開。同点、逆転を狙って女川は後半、前に出てきたが、何度かボックス内でヒヤリとするシーンがありながらもこれを耐え、無失点で試合終了。2戦連続のウノゼロ勝利でベスト8進出を決めた。
「(連戦ということで1回戦同様)明日(準々決勝)のこともちょっと見据えながらメンバーも変えて守備から入るような形。思った以上にそれが前半はまったので、後半コバルトーレさんもなりふり構わず来ていたが、このメンバー、この戦い方でうまくいなせたというところは、戦い方の幅も含めてすごくよかった」
エリースの山口監督がこう語るように、1点のリードを活かしながら相手をいなす試合運びは狙い通り。「連続でフルに近い時間出ている選手もいるが、今日、神田とかホギョンはほぼ休ませられた。ギリギリの判断ではあるけれど、今のところはうまくいっている。明日、強敵のジェイリースさんをいい形で迎えるということはすごくポジティブ」と言い、選手のローテーションにも手応えを得ている。
厳しい関東リーグで鍛え上げてきた守備力を活かしつつ、リーグ戦終了後、この大会に向けあらためて磨いてきたビルドアップによってボール保持力を高め、相手をいなす勝ち方が出来ているエリース。山口監督は「しんどい戦いにはなると思うが、自分たちの良さを出し、がっぷり4つで地域CLの切符を掴みたい」と言い、大事な一戦になる月曜日を見据えていた。
(後藤勝)
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