EDO吉田、技術の高さを示した2得点
写真:ゴールを決めて駆け出す吉田。
MATCH REPORT後藤 勝
<関東大会準々決勝:栃木シティU-25 0-4 EDO>
前日の1回戦、後半アディショナルタイムの大逆転劇は吉田晴稀のPKから始まった。「あまりプレッシャーを感じていなかった。蹴るところはもう決めていたので、そこにただ思い切って蹴るだけだった」。強いメンタルでPKを成功させると、チームメイトがそのボールを持って再開を急ぐ様子を見て、2点目を獲れると確信した。
準々決勝も10番吉田が突破口を開いた。1回戦は途中出場で、土壇場で同点ゴールを決める働きだったが、準々決勝では右ウイングでの先発を果たし、前半8分と33分の2得点で勝利を手元に引き寄せた。
「(先制点は)左からいいクロスが来たので、ワンタッチで枠に入れようかなとだけ思って抑えられたのでよかった。前線がしっかり決めることによって、後ろの選手もリラックスしてゲームを進めることが出来るし、前線が決めれば試合に負けることはない。それが前線の仕事だと思うので、そういう仕事が出来てよかった」
左からのクロスにファーサイドで詰めた形もすばらしかったが、右CKをヘディングで叩き込んだ2点目もすばらしかった。ヘディングは高さではなく、技術とタイミングで決めるものだと証明するかのようなゴールだった。
「今シーズンはヘディングがけっこう巧く当たって点も獲れている。ボールは自分のところに来るサインではなかったが、ボールの回転的に自分のところに来そうだった。ちょっと前に入って逸らす感じでタイミングよく合わせられたことがよかった」
「もう一度、イチからチームをつくり上げる気持ちでやっていかないと次は勝てない」。来週になったら2得点と準々決勝突破の喜びは忘れ、次戦突破のために全力を尽くす。
【後藤勝】
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