VONDSらしく耐えて1－0勝利「強み発揮」

2024年11月9日

写真：終盤に10番沼が決勝点を奪ったVONDSは1－0勝利。

1次ラウンド【B】VONDS市原 1－0 飛鳥FC

1－0勝利。これぞ「VONDS」という戦いだった。

前半は前日ラストワンプレーのゴールで劇的勝利を挙げた関西王者・飛鳥FCの余韻が残ったような勢いに押し込まれた。風下の影響もあっただろう。ショートパスを走らせつつ、両サイド深くを突いてくる相手の攻撃を後追いする流れで、危ない場面もあった。

ただ、これくらいで簡単に屈するならVONDSも関東を制することはできていないはず。忍耐力ならVONDSに分がある。ハーフタイムに監督と選手の思いが合致したのは「これくらい厳しい試合になることは想定内だし、それを0できちんと抑えている。このまま0で耐えれば必ずチャンスがある」（伊澤監督）ということ。

後半は風上、さらに相手は前日の劇的勝利の代償として最後まで走りきった疲労がある。予想通り後半は押し込むVONDSに対し、飛鳥は耐えてカウンター。そのカウンターが鋭利で度々VONDSがひやりとする場面もあったが、最後は持ち前の力ずくで押し切った。

「相手が4バックだろうと5バックだろうと、やはり自分たちのパワー、ストロングを前面に出してゴールを目指した」（監督）

ロングボール、クロスをゴール前に再三浴びせ続けて迎えた84分、左サイドからSB吉田が右足で放り込んだクロスをファーサイドで沼がヘディングで押し込んで決勝点。「耐えて耐えて、チャンスをものにするところは自分たちが積み上げてきた強み。それをこの舞台で出せてよかった」と監督。

難所を越えて迎えるあすの最終戦は、2連敗で1次ラウンド敗退が決まったブランデュー弘前（東北／青森）。勝つか引き分ければ文句なしの1位通過。敗戦でも他チームの結果次第で決勝ラウンドに進む可能性もあるが、すっきり3連勝で決勝の地「京都」へ進みたい。

順位表