南葛、無敗の東京U破る 2位に再浮上
写真:先制ゴールを喜ぶ南葛の加藤。
関東1部の2位東京ユナイテッド、3位南葛SCの東京勢同士による第6節が1日、北区・味の素フィールド西が丘で行われ、南葛が2-1で競り勝った。南葛は通算成績を5勝1敗の勝ち点15とし、東京Uと入れ替わりで2位に再浮上。東京Uは6戦目で初黒星となり、4勝1分け1敗の同13で3位に後退。次節、南葛は東京23FCと、東京UはVONDS市原と戦う。
関東1部東京U 1-2 南葛
首位追う上位対決「白熱」南葛に軍配
開幕6連勝で首位を快走するVONDSを追う2位東京Uと3位南葛の負けられない上位対決。序盤は予想通り南葛がボールを握り、それを東京Uが食い止めて逆襲を仕掛ける展開。だが、意外にも先制点は南葛がショートカウンターから仕留めた。22分、東京Uのボランチの平松がボールを受けたところで、南葛はMF三枝とFW福本が挟み込む。三枝がボールを奪い去ると、すかさずエリア内の木下に送り、その木下のシュートの跳ね返りを加藤が押し込んだ。
やられた東京Uは33分に早くも酒井を下げて長身のFW松久保を投入。その松久保が最前線で奮闘すると、それまでの単発的な速攻から中央、サイド、また中央と、厚みを持たせる攻勢の時間が始まる。42分には絶好機到来。右サイドから鈴木が放り込んだクロスを遠いサイドで松久保が頭で折り返し、あとは押し込むだけのボールだったが、それを瀬川が決められなかった。
すると、そのあとに落とし穴が待っていた。ゴールが近づく東京Uに対し、逆に南葛がカウンターで一刺し。前半追加タイム1分、南葛は自陣中央で相手の攻撃を食い止めると、中村がゴールへ走り出す加藤へ1本の縦パス。それを加藤がドリブルでエリア内に切り込み、左足で決めて前半を2-0で折り返した。
このままでは終われない東京Uも後半からは高木がピッチに入り、ドリブルで南葛陣内を切り裂く。南葛もベテランの大前が前線に入り、したたかに追加点を狙い一進一退。徐々にサイドから押し込む東京Uは62分、鈴木が右サイドをえぐり、その折り返しに高木がヘッド。こぼれ球を平松が押し込んで1点差に迫った。
終盤は東京Uの高木の際どいミドルシュートなど、惜しい場面もあったが、南葛は途中から今野を投入するなど、ゲームを落ち着かせにいき、残り5分を切るとコーナー付近で時間稼ぎ。そのまま南葛が2-1で逃げ切り、貴重な勝ち点3を手にした。
東京Uはイエローカードを5枚提示されるなど、最後まで熱く戦ったが1点差の惜敗。次節は首位に立つVONDS市原(千葉)と戦う。
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