EDO、終了直前エスクデロ競飛王が同点弾 勝点1拾う
写真:試合終了間際にゴールを決めるEDOのエスクデロ。
5月4日分開催の関東サッカーリーグ1部第4節は、SMBC FIELD HONDA FOOTBALL AREAでおこなわれたEDO ALL UNITED対日本大学N.の1試合のみ。注目の戦いは強風が吹く13時に始まった。
関東1部EDO 2-2 日大N.
ラスト1分DF安藤のロングスロー3連発が奏功
東西線、武蔵野線、京葉線など千葉県内の鉄道路線を走る電車が軒並み徐行運転を余儀なくされ、大幅なダイヤ乱れが生じるほどの強い風は、前半の日大を後押しするはずだった。しかし先制したのは風下のEDO。前半6分、ポスト役となった長身FW赤井の絶妙な落としを受けたFW高井が冷静に決め、EDOが先制した。風上にもかかわらず下でつなぐことを意識する日大、風下から蹴ってボールを遠ざけようとするEDOのかみ合わせは、日大の消化不良を呼び込み、EDOが主導権を渡さないまま前半終了。1-0のEDOリードで折り返した。
しかし前半、日大3バックの中央を務めていた二刀流の長身FW竹村が前線にポジションを変えると、後半は一転して赤いユニフォームをまとったその日大のペースに。惜しいヘディングシュートがあったその2分後の後半31分、左ニアサイドの角度のないところから竹村が蹴り込み1-1の同点に。さらに後半38分には竹村のゴールとほとんど同じ左ニアサイドの角度のないところから途中出場のMF平野が決め、とうとう日大が逆転。EDOは交代カードを次々に切るも効果はなく、そのまま試合が決するかに見えた。
だが後半アディショナルタイムのラスト1分にドラマが待っていた。左サイドバックのDF安藤が右側からのロングスローを間髪入れずに3本入れると、その3本目によってゴール前が混戦に。ここで途中出場のFWエスクデロがボールを蹴り込み、2-2の同点に。そして再開後、日大のCKをしのぐとタイムアップの笛。EDOは勝点3を失ったかわりに勝点ゼロの状態からあらためて勝点1を得る結果となった。
後半、学生チームに逆転を許した試合運びは反省するべきところとして、ただ、最後の1分、怒涛のロングスロー3連発から追いついた、最後まで諦めない姿勢は、それはそれで評価されるべきものだった。
「相手も処理が難しいだろうし、1点ビハインドで点を獲りに行くしかなかった。事故を起こして同点に追いつければという気持ちだった。時間がないと思っていたので、それで笛を吹かれて終わってももったいない。早く早く、という感じで投げた」(安藤)
ラスト1分。ふつうにやり直している時間はない。この的確な判断を、ゴールを決めたエスクデロは「サッカーを知っている」と、称えた。
「時間がない状況で、自分のポジションを捨て、ロングスローを入れて、とにかくカオスをつくって1点を獲ろうというなかで、自分もポジションはあそこじゃなくて本当はこぼれ(担当)だったけれど、もう関係なく中に入っていき、そうしたらユウキ(DF川上)が逸らしてくれて、あとはもう決めるだけだった」。エスクデロはあの場面をこう振り返った。殊勲賞ものの仕事だった。
勝ち試合を逃した結果には厳しい表情
「自分で言うのもアレだが、22年プロをやってきて、そこで生き抜いてきた自分のプロサッカー人生、やっぱりああいう場面で決められるか決められないかで、すべてが変わる。ああいったところは自分の良さ。もっと出していきたい」
こう言うエスクデロだが、やはり日大に逆転を許した自分たちの不足には言及せずにはいられなかった。
「途中から入った選手が同点、または逆転されてしまうということは本当にあっちゃいけないことだと思う。そこはチームとしての意識をもっと高めないといけないし、一人ひとりの責任感をもっと上げないといけない。どんな試合でも、1分、2分でも自分の人生が変わる。この試合でやらなければ次の契約がないかもしれない。または、ぼくらが目指しているJFLの扉が閉まってしまう可能性がある。そういう責任感をもっと持たないといけないし、少なからず給料をいただいているから、そこに関してはみんなプロと同等。そういう考え方をしないと、ちょっと甘い考えで大学生相手に逆転されてしまう。それは絶対あっちゃいけないことだと思う」
例年以上に拮抗している関東リーグ。この日のように厳しい試合の連続となることが予想されるが、そこで優勝争いに食い込んでいくには、安藤が「勝点2を落とした感じだが、次に勝てば2試合で4になり、それなら上出来。次は絶対に勝つ」と言うように、眼の前の試合で勝点を積み重ねていくという意識が必要。短い期間に昇格を続けて関東1部の舞台までやってきたEDOにとり、貴重なレッスンとなる一戦だった。
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