早大FW寺下「相手より気持ちが全員優った」
写真:先制ゴールを決める早大のFW寺下。
MATCH REPORT後藤 勝
<1回戦:TIU 1-3 早大ア式FC>
関東社会人サッカー大会1回戦で早大ア式FCは、同じ大学生のTokyo International University(埼玉県)を3-1で破り、2回戦進出を決めた。試合開始から約15分間はTIUに圧されていたが、GK宮地健輔とディフェンス陣が前半12分のピンチをしのぎ、右サイドからダイレクトパスで相手の間を通す攻撃を見せると、早大がペースを掴んだ。前半21分に左からのクロスをファーサイドで待っていたFW寺下が正確に決めると、前半35分に1点を返されたあとの前半47分にも似たような形でMF青柳が決めて勝ち越し。後半21分には再び青柳が決めて勝利を決定づけた。TIUは前半、同点ゴールの少し前にPKを外すなど、運にも見放された試合展開。早大は16日、同会場での2回戦で、同じ東京勢のTOKYO2020と対戦する。
「早稲田はサイドからのクロスが一番チャンスになり、攻撃としてもそこを起点にしている。サイドからどこに来るかと予想して立っていたところにちょうど来たので良かった」
寺下は先制点の場面をこう振り返った。「サイドは基本的に自分たちの特長で、そこを使ってそこからどうするかは場面場面のアイデア」と言い、得意の早稲田スタイルを貫いてのゴールであることを強調した。ただ、フィジカルが強靭でメンタルも前向きな大学生同士の戦いとなると、相手も簡単には屈しない。TIUの攻撃意欲が衰えないなかでの試合運びを強いられたが、それでも勝利を収めた。その要因は気持ちだと、寺下は言う。
「相手より気持ちが全員優ったことがたぶん、一番の勝因かなと思う。どっちに転んでもおかしくなかった試合。球際のところはこの試合以前から年間を通してずっとやってきたことで、そこで全員の気持ちがひとつになり、こっちに転んだ試合になったのだと思う」
シーズン中に切り替えの遅さを見直す過程を踏んでの、素早い切り替え。この試合でもその度に厳しい球際の争いが生じた。そしてその球際で五分以上を実現しつつ、寺下がライン間でボールを収めるなど攻撃面でアクセントをつけたことで優位性をつくり、試合を有利に運ぶことが出来た。
「相手は間延びして、ボランチとディフェンスの間のラインがけっこう空いていると試合中にずっと感じていた。そこでどう受けるか。受けても相手が出てこなかったので、シュートだったり、そこから出来ることを考えながらプレーしていた。人を見ながらどこにスペースがあるか、ゴール前だとどこにボールが来そうかと察する嗅覚が自分の持ち味」
この寺下はリーグ戦のTOKYO2020戦(1-2で敗戦)には出場していないメンバー。都リーグとはまったく別の場で、前回対戦とは装いを変えた早大ア式FCが、16日の同会場でリベンジを果たし、さらに先の光景を見ようと牙を研いでいる。
(後藤勝)
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