早大、PHOENIXに4点快勝 首位射程
写真:先制ゴールを喜ぶ早大の選手たち。
5月17日に早稲田大学東伏見サッカー場でおこなわれた東京都社会人サッカーリーグ1部第5節は、早稲田大学ア式蹴球部FCがFC PHOENIXを4-0で下す結果となった。堅い守りで無失点の時間を長くしようと目論んだPHOENIXに対し、ほとんどの時間帯でボールを支配しながらもなかなかゴールを奪えなかった早大だが、相手のエラーに乗じて前半のうちに先制。この得点で優位に立つと後半に3得点を挙げ、今シーズン3勝目。5月24日に予定されている未消化の第4節東京海上FC戦で勝利を収めた場合、Intel Biloba Tokyoに勝点で並び、得失点差で上回り首位を奪えるところまでやってきた。
積極的な姿勢の戸祭が突破口
第2節では三菱養和の堅守を前に無得点で終わり、初黒星を喫した早大。しかし、同じ轍を踏むことはなかった 。
5-4-1で守るPHOENIXは前半9分、中央に進入してきた早大のMF戸祭をDF牧野が身体を張って防ぐなど、緊密な守備網を敷いていた。だが前述の場面を含め積極的な姿勢を見せていた戸祭が、この試合の突破口を開いた。前半39分、早大ア式から見て右サイド外から中につける横パスに対してPHOENIXの受け手が不在となり、そのボールが流れたところを、定位置の左サイドからボール状況に応じて中に絞ってきていた戸祭が回収、左足でシュート。対角のゴール右隅に吸い込まれ、この試合を左右する貴重な先制点を奪った。
「チャンスはつくれていたなかで点が取れていなかったので、前の選手としてはゴールが決まるまで振り続ける、シュートを撃ち続けることが大切だと思っていた。あの場面でもほかの選択肢もあったが、ずっとシュートで終わろうと思っていて撃ったあの1本が結果的にゴールになってよかった」(戸祭)
前半22分にもMF寺下からのパスで枠の上に逸れるシュートを放つなど意欲が高かった。もともと左サイドからファイナルサードに進入する回数は多かった。「自分の左サイドのほうでは相手のズレがうまくいっていなかったので、味方のサイドバック(4番岩間)とうまく連携をとって前半はそこでチャンスをつくれた」と、戸祭。部全体として伝統的にウイングがキープレーヤーとなる早大の選手らしく、対人でドリブルを仕掛ける持ち味を発揮し、PHOENIXの堅守を崩す試みを絶やさなかった。その攻撃によるダメージの蓄積が、PHOENIXの集中力切れを招いたのかもしれない。
0-0で折り返せば三菱養和戦の二の舞となりかねないところ、前半終了に近い時間帯の先制点で早大ア式はゲームを自分たちでコントロールする立場に。同点に追いつくため、前に出てこざるをえなくなったPHOENIXから後半15分に寺下のゴールで2点目を奪い勝負を決定づけると、後半31分と後半35分にも追加点を挙げて相手の心を折った。
課題は終盤有利な時間帯のダメ押し点
ほぼ完勝と言っていい内容だが、殊勲の戸祭は次のように反省を述べた。「今日も勝ったとはいえど、最後にもう一個ギアを上げて点を獲れる部分はあった。そこは改善しようとさっき話し合ったところ。まだまだチームとしてはブラッシュアップできる」
終盤は相手の足が止まったこともあり、後半41分にはMF中川がノープレッシャーの状態でシュートを撃ったが決め切れなかった。この時間帯にあと1点を取れるかどうかが優勝争いに関わってくるかもしれない。そうした詰められるところを詰めていく努力を怠らないことが、24日の東京海上戦以降のテーマになってきそうだ。
それは個人としても同様。「最後の精度をもう一段階上げることが課題。これからの試合でもっとアシストとゴールの数字を取っていこうと思っている」という戸祭を含め、どん欲に精度を向上させ、成長していきたい。
東京都社会人サッカーリーグ1部
