EDO主導権掌握も一発のカウンターで敗戦
写真:ゴールに迫るEDOのFW赤井。(写真:小林渓太)
全社予選決勝【F】桐蔭横浜大 1-0 EDO
再三の好機も枠に嫌われ続けゴールならず
敗戦の直接的な要因となった失点はわずかに1。かえすがえすも後半20分のその場面が悔やまれるが、しかし守備よりも無得点に終わった攻撃に、より不足を感じるEDO ALL UNITEDの敗退だった。
保土ケ谷公園サッカー場のブロック決定戦で迎えた相手は、同じ関東サッカーリーグ1部で戦う桐蔭横浜大学FC。午前までの曇天が晴れ強い日差しのもと、クーリングブレイクが実施されるほどの暑熱に耐えながら両チームともよく戦ったが、リーグ戦同様、効率良くセットプレーやカウンターを狙う桐蔭に、ボールを握るEDOが屈する結果となってしまった。
1トップのFW赤井、シャドーのFW高井を中心とする攻撃はメンバー間の組み合わせも良く、機能していた。フリーキック、コーナーキック、ロングスローそしてクロスを前面に押し出す桐蔭に対し、むしろ赤井や高井の落としからゴール前に攻め込むEDOのほうが危険な匂いを醸し出していたが、しかしこの前半を0-0で折り返したことが、後々考えれば嫌な予兆だったのかもしれない。前半最大の決定機は32分のPK。蹴った高井は枠のギリギリを狙った結果か、左ポストに当ててこのチャンスを逃してしまった。
「前半のPKを含めて決定機は我々のほうが多くつくっていた。それを決められないとゲームは転がってこない。決定機をつくることがサッカーではなく、ゴールを決めるのがサッカーなので。数多くチャンスをつくっておいて取れなかったウチと、少ないチャンスでカウンター一発を決めてきた桐蔭さん。これがサッカーだと思う」(和田監督)
後半に入っても、EDOの桐蔭ゴール攻略は続いた。後半9分に赤井の落としからチャンスになりかける場面があり、14分にはMF清田の右コーナーキックを赤井が直接シュート。「胸で収めようと思ったが角度が難しかったので肩の辺りに当たった」(赤井)という一撃ではあったが、決まるかと思われる軌道。だがボールは無情にもクロスバーを叩いた。二次攻撃からのMF山岸のシュートも枠の上。そのように惜しくも決まらない決定機、あるいは決定機になりかけるシーンが頻発した。
「自分がファーに膨らんでそこにボールを入れ、そこから自分が狙ってもいい、折り返しの起点になってもいいとは、チームとして狙っていること。そこは自分でも積極的に出来たのでよかった」と赤井が言うように、内容は悪くはなかった。それでもチャンスを逸し続けることで、相手にチャンスが転がってしまう。後半20分、EDOは自分たちの右サイドからの突破を桐蔭に許し、入ってきたクロスをFW田村に決められた。速攻で効率的に得点を生む桐蔭の勝利だった。
最後の時間帯、EDOは雑に蹴り込むことはなく、ボールを通せる、運べる確率が高い場所を探しながらボールを動かしていった。浮き球もしっかりと狙いをつけていた。崩し方を知っているエスクデロ競飛王の投入もあり、何かが起こりそうな気配は漂ったものの、しかし後半アディショナルタイムにMF坂本が退場してより守りを固め、あるいはサイドで時間を潰すことを狙った桐蔭を相手に、最後までスコアは動かなかった。
全社枠の可能性がなくなり、全国地域サッカーチャンピオンズリーグに出場するには関東1部で優勝することが唯一の路だが、現在、リーグ戦でEDOは勝点6。首位の東邦チタニウムとは勝点11の差がある。残りの試合数が11試合で、数字上は最後に並べる可能性はあるが「すべて勝って、他力にはなるが結果を待つしかない」と和田監督が言うように追い込まれた状況となった。
とはいえ、まだ諦める段階ではない。「Jリーグを長く経験してきた選手たち、代表のキャップを記録してきた選手たちが背中で見せ続けていくことが、今シーズンの今後を左右していく。そこに素直についていく若手というマネジメントをぼくがしていきたい」と和田監督が言えば、赤井も「(ベテランと若手を)より噛み合わせていかないといけない」と言って前を向いた。
「うしろが失点しても大丈夫なくらい点を獲らないといけない」と、赤井。EDOはここから眠っていた爆発力を見せることが出来るか。逆襲の秋に向けチームを引き締めるスイッチとなるような敗戦だった。
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