日大N. 粘りの守備で東チタの胴上げ阻止 関東1部
写真:首位との一戦に臨んだ日本大学N.。
関東サッカーリーグ1部は9月12、13日に各地で第16節の5試合を開催。残留に向け勝点が必要な日本大学N.はホームのスポーツ日大アスレティックパーク稲城サッカーフィールドに首位の東邦チタニウムを迎え、2-2の引き分け。東チタの眼前での胴上げを阻止するとともに、1部残留の可能性を高める勝点1を獲得した。
関東1部日本大学N. 2-2 東邦チタニウム
選手交代で落ち着き セットプレー2発で同点
序盤に2点を先行される苦しい展開だった。自陣ゴール前で動きが止まったような瞬間を衝かれ、フリーに近い形でフィニッシュを許しての連続失点。危機感が走ったが、この守備は前半19分にディフェンスライン中央の選手を交代することで修正した。
「ちょっと緩く試合に入ってしまったが、選手交代のタイミングで、しっかり小沼がバックを締めてくれて。でもぼくらは残留がかかっているので攻めに行くしかなく、前に前にという意識はずっと続けていた」
キャプテンのMF瀬之口は前半の経過をこう振り返った。東チタは2得点のあともFW鈴木国のシュートで迫ってきたが、これをGK木口のファインセーブなどでしのぐと、セットプレーで連続得点。前半33分に左CKをFWオゲデベが頭で、同36分には右手前のフリーキックをDF村上が足で決めて追いついた。いずれもキッカーは瀬之口だった。
「セットプレーは自分たちの強みの一つとしてあったし、いい形で2点取れたことによって、そのタイミングで気持ちの部分も上がってきたと思う。そこで少し自分たちの時間がつくれた」
後半は何度も自陣ゴール前に進入を許し、ギリギリのところで食い止めるシーンが続いたが、それだけ足を止めずに走り続けていたということになる。驚異の粘り腰だった。
「大きな話になってしまうけれど、いままでの先輩方がここ(関東1部)まで上げてくれたということは選手全員がずっと言い聞かされてきたことなので、落とすことはできないという気持ちが全員にあったのかなと思う。加えて、いままではあと一歩のところで失点という試合が多かったので、ミーティングでラスト一歩の足は絶対に出そうという話を一番強調していたことが、あの強度での守備につながった」
夏の合宿を機にメンタルを強化
金澤監督によれば、夏の強化合宿で自分たちに向き合う時間をつくったのだという。もともと個人としては高いポテンシャルを持っている学生たちだが、その能力を発揮するには精神面で部員としての自覚を持ち、結果を得るために闘う姿勢を貫かなければいけない。降格させてはいけないという責任感、あるいは多くの人々の手によって年々充実してきている環境への感謝といった気持ちが、プレーに反映されるようになった成果なのかもしれない。人間形成を重視する大学のチームらしい成長の仕方で、シーズン終盤の残留争いという状況になり、遅まきながら日大は覚醒の気配を見せている。
「今日は最低限の試合はできたと思う。あと2試合、場合によっては1勝でも可能性はあると思うが、しっかり2勝して残留していきたいと思う」と、瀬之口。高い強度での自陣への戻り、そして球際での守備を見せて首位から勝点をもぎ獲ったこの日のようなプレーができれば、上位にもそうそう負けることはないはず。逆転残留に向け、日大の気勢は上がる一方だ。
関東サッカーリーグ
