金澤監督安堵「責任果たせた」
写真:来季は関東リーグのステージで戦うことになるN.。
【関東大会準決勝】FC N. 2-0 流経大FC
FC N.の関東社会人サッカー大会決勝進出と関東リーグ2部昇格が決まった。N.が東京1部を“卒業”する分、同1部の枠を一つ空けることになり、降格チームの救済につながるなど、東京の社会人サッカーにとって大きな影響がある。
それだけに、責任を果たし、東京都社会人サッカー連盟の人々に笑顔で迎えられる金澤智明監督の表情には、安堵が拡がっていた。
「責任を果たせた。これまでも早く上がれと言われてきたが、『もう帰ってくんなよ』とジョークまじりに祝福してくれるみなさんの想いを背負い、明日(決勝)も思い切り暴れたい」
流通経済大学FCを撃破する直前の第1試合ではSHIBUYAがKAWAGOEに敗れ、涙を呑んでいた。
「SHIBUYAには2年前に卒業した選手(影山豪)がいて、泣きながら『頑張ってください』と言っていた。それを受けて試合後『今日ここに立てているのは、4部から始めた先輩たちがこうやって場所を作ってくれたから。それを大きく、来年の関東に結びつけたところは素晴らしい、そうやっていろいろな想いを未来につなげていくことが大事だ』と、選手たちに話しました」(金澤監督)
戦術以前に、様々な人々の想いを背負っていることの重みが、まさに背骨となっての勝利だったのかもしれない。
関東サッカーリーグでプレー出来るということは、トップチームにつながる選手を輩出するというセカンドチーム本来の目的から言っても喜ばしいこと。関東の舞台をかき回す前哨戦として、今大会の決勝戦でも勝利を収めたい。
(後藤勝)
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