関東1部勢が順当勝ち ベスト4決定 東京カップ
写真:先制ゴールを決めて駆け出す東京23FCの栗田。
東京都社会人サッカーチャンピオンシップ(東京カップ)2次戦は9日、清瀬内山運動公園サッカー場で1回戦の4試合を開催。関東1部の東京23FC、エリース豊島、東京ユナイテッド、南葛SCの4チームが順当に勝利し、ベスト4入りした。
東京23FCは栗田悠巨、半田ゲンヤ、石橋オビオラの得点で東京1部の早大ア式FCを3-1で下し、エリースは笹沼航紀の決勝ゴールで今季から関東1部に昇格する日本大学N.に1-0で競り勝った。東京ユナイテッドは前半に退場者を出す数的不利のなか、1次戦から快進撃をみせた東京2部のNossA八王子を0-0からのPK戦で5-4で退けた。南葛は加藤政哉のハットトリックを含む7ゴールで関東2部の日立ビルシステムを圧倒した。
準決勝は東京23FC-エリース豊島FC、東京ユナイテッドFC-南葛SCの対戦となり、16日に同会場で行われる。
東京23は貫禄勝ち スコア以上の差
1次戦を突破した早大の勢いが見られたのはゲーム序盤くらいで、90分通してみれば東京23の巧さと強度が随所で上回った。特に早大の足元で進めるペースを乱したのは東京23の高さを交えた攻撃。新加入のFW石橋オビオラが前線で身体を張り、12分にはその石橋のヘッドがバーを叩いたが、そのこぼれ球を右サイドの栗田が頭でプッシュして先制。
さらに28分には栗田のクロスをゴール前でFW半田が押し込み2-0。後半も主導権は東京23が握り、同11分には右からのクロスボールをFW石橋が頭で叩き込んで3-0。やられっぱなしの早大も後半23分に岩間のゴールで一矢を報いたが、反撃はそこまで。内容的には東京23があと1、2点は追加してもおかしくはない快勝だった。
エリース、手堅く日大に1-0勝利
昨季からメンバーが大きく入れ替わったエリースだが、ボールポゼッションのうまさは相変わらず。中盤で森、木内、神田が中心となってショートパスをつなぎながら、相手のほころびを突いていく。一方、今季からカテゴリーではエリースと肩を並べる日大も徐々に相手のボール回しに順応し、カウンターから反撃。ゲーム展開は互角となったが、均衡を破ったのはエリース。
後半17分、神田の縦パスから梅津がエリア内に入り、そこから再度組み立て直して木内が左からクロス。これをゴール中央で待ち構えていた笹沼が蹴り入れて先制。以降は同点ゴールを目指す日大が縦に速い攻撃で敵陣深くまで何度も侵入するが、最終局面ではクロスを上げさせない、シュートを打たせないなどエリースの寄せの早さや適切なポジショニングが光り、そのままタイムアップ。エリースが1-0で日大を退けた。
東京カップ2次戦 1回戦
- 東京23FC 3-1 早大ア式FC
- 日本大学 N. 0-1 エリース豊島FC
- 南葛SC 7-0 日立ビルシステム
- NossA八王子 0-0(PK4-5)東京ユナイテッド
大会日程・トーナメント表
・東京都社会人チャンピオンシップ(東京カップ)