今季8位のアローレ 紙本代表「積み上げていくしかない」
東京1部で8位に終わったアローレ八王子。今季は開幕から常に上位につけ、夏場の中断期間を迎えた時は暫定ながらも首位に立っていたが、再開後のリーグ終盤は失速し、上位対決にも敗れて初の関東大会出場も逃した。表彰式に出席した紙本代表にシーズンの総括、今季途中の監督交代について、来季に向けての意気込みを聞いた。
── 今季を振り返ると。
「今年はチームの練習を夜から午前に変えるという大きな変革の年で、その練習時間が変わったことで抜けてしまった選手もいたが、逆に新しい選手も入ってきて、キャプテンの可児を中心に戦い、準備としては悪くなかった。特に途中までは首位にも立っていたし、いいスタートが切れたと思っている。ただ、リーグ後半戦の上位対決で勝ち切れないところはまだまだチームとしての積み上げが足りていない、時間が掛かるところなのかなと思う。選手個々の能力は悪くないし、一人ひとりは本当によく戦ってくれた。でも、チーム、クラブ全体としてみるとまだまだ力不足を感じたので、そこはまた来季に向けて積み上げていきたい」
── 今季はシーズン途中(6勝1分け1敗のタイミング)に監督交代を決断した。その決断を振り返ると。
「決して解任したわけではなく、本人とも話し合い、互いに、そしてチームの将来を考えて決断したことなので、そこに関してはまったく後悔はしていない。もちろん監督を変えたからといってすぐにうまく行くとも思っていなかったし、結果だけをみれば判断が正しかったとは言えない。ただ、それを正解に変えるのはこれからの取り組みだと思うし、われわれとしても将来を見据えて決断したので、これからやっていくしかない。途中で監督を引き受けてくれた秋間は社会人カテゴリーの監督が初めてで、彼のサッカーがハマれば面白いと思っていた。でも、彼のやりたいことをやるにも積み重ねの時間が必要だし、そういった意味では彼に責任はないし、非常によくやってくれた。最終的な責任は私にあると思っている」
── 来季は高瀬GMが監督になる。その決断は。
「クラブとしてはやはり積み上げ、継続をしたいというのが一番大きな判断基準にあった。そういう意味では今年を知っている人間がやるのが一番だろうと。ある程度監督の選任についても高瀬に任せていたところがあったし、彼自身もリーグの後半からはGMでありながら実際に現場で一緒にやっていた。本人も外から監督を連れてきて色々と変えるのであれば、自分がやるのがベストじゃないかと。今いる選手たちと話をしながら、継続、そして来季の積み上げをして行こうというような判断基準で決めた」

2年連続ベストイレブンにも選ばれた可児は今季限りで退団する。
── ただ今季限りで主将の可児選手が退団、東海1部のクラブへの移籍が決まった。そこはどう受け止めているか。
「彼はまたJリーグに戻りたいという強い思いと共に、われわれと一緒に上がっていきたいという気持ちでこのチームに来てくれた。一方で彼は責任感も強いので、自分の力が足りなかったというようなことを退団の時には言っていた。でも逆に私の立場からすれば、彼の基準にクラブとしてふさわしい舞台を用意してあげられなかった、昇格をさせてあげられなかった。そこはせっかく来てくれたのに申し訳ないと感じている。でも彼は本当にプレーだけでなく、指導、チームの営業面においても非常によくやってくれて、多くのものをクラブに残してくれた。次の舞台でもまた輝いてもらいたいし、われわれも負けないようにやらなくてはいけない」
── 新監督に期待するのは。
「今年の選手たちとの信頼関係もあるし、来季に向けて選手との対話も多くしてくれている。選手の力を引き出して、今年の悔しさを晴らすという戦いを来季は必ずしてくれるはず。ただ、勝ち負けもそうだが、うちのクラブは総合型クラブという形で、色々な人に応援してもらいたいというのが大きな基準にある。そこは高瀬ともよく話をしてる。やはり一人でも多くの人に応援してもらえるようなチームづくり、来てくれる人が熱くなれる試合をを期待している」
東京都社会人サッカーリーグ1部