南葛、東京23が東京トーナメントへ JFL勢破る
写真:南葛は武蔵野を破り、東京23はクリアソンを破った。
天皇杯東京都代表を決める東京都サッカートーナメントへの出場をかけた「社会人代表決定戦」2試合が9日、江戸川区・スピアーズえどりくフィールドで開催。関東1部の南葛SCと東京23FCがそれぞれJFLチームを破り、出場権を獲得した。
南葛は大前元紀の決勝ゴールで昨年天皇杯に出場したJFL・横河武蔵野に1-0で勝利。東京23FCは後半に青木駿汰、村上宗太郎、神田志樹が得点を挙げてJFL・クリアソン新宿に3-0で快勝。南葛は初の東京トーナメント出場で、東京23FCは3年ぶり。
東京トーナメントは社会人代表2チーム、学生代表2チームの計4チームがノックアウト方式で争い、優勝チームは東京都代表として天皇杯に出場する。4月26日の準決勝は南葛-明治大学、東京23FC-法政大学。決勝は5月10日で試合会場はいずれも北区・味の素フィールド西が丘で行われる。
南葛終盤に勝負 途中出場の大前が決勝点
ところどころデコボコがあるピッチの影響もあったか、本来の南葛のパスさばきはゲーム終盤になるまで表に出てこなかった。それまでの時間は走力をベースとする武蔵野が主導権を握る。ただ、その武蔵野も決定機は作れず、後半にようやくCKからチャンスを迎えたがゴール目の前のシュートを中田がポストに当ててしまう。
南葛の見せ場が出始めたのは69分にMF松岡がピッチに入ってから。足元のつなぎだけでなく、松岡のフィジカルを使ったタメ、ゴール前へ飛び込む運動量が徐々に武蔵野守備陣の乱れを生む。迎えた85分、自陣右サイドから佐々木が持ち上がり、松岡に当ててリターンをもらい中央を突破。その速攻から最後は前線のリーダー大前が決めて決勝点。格上のJFLを1-0で破り、初の東京トーナメント進出を決めた。
東京23、後半加速 アグレッシブに3点
前半をしっかりと耐えた東京23が後半開始から仕掛けた。開始3分すぎに巧みなショートパスの連係からエリア内で梶山が決定的なシュート。惜しくもDFのブロックに阻まれてCKとなったが、そのCKの流れからゴール前の混戦のボールを最後は青木が足を突き出して気持ちで押し込んだ。
以降も足が止まっていくクリアソンを尻目に東京23はアグレッシブに追加点を狙う。79分には相手DFのパスミスを途中出場の村上が鮮やかにゴールに直接蹴り入れて2-0。さらに終了間際にも途中出場の神田が相手GKの自陣でのもたつきをつついてボールを奪い、無人のゴールに流し込み3点目。3年ぶりの東京トーナメント出場を決めた。一方のクリアソンは流れの良かった前半に得点が取れず、後半は徐々に足が止まり、さらにDF鈴木、GK浅沼のミスから失点など良いところがなかった。
東京トーナメント 社会人代表決定戦
- 横河武蔵野FC 0-1 南葛SC
【得点者】
85分 大前 元紀(南葛)
- クリアソン新宿 0-3 東京23FC
【得点者】
49分 青木 駿汰(東京23)
79分 村上 宗太郎(東京23)
90+3分 神田 志樹(東京23)
【ゲームハイライト】
・横河武蔵野FC 0-1 南葛SC
・クリアソン新宿 0-3 東京23FC
大会日程・トーナメント表
・第30回東京都サッカートーナメント