再開後の8月末から4連敗、アローレ苦境脱せず
写真:4連敗を喫してうつむくアローレ。(写真:小林渓太)
東京1部しながわシティ 2-1 アローレ
10月4日開催の東京都社会人サッカーリーグ1部第12節でアローレ八王子がしながわシティフットボールクラブに1-2で敗れた。7月5日の第10節までは6勝3分1敗の成績を挙げていたが、8月30日のリーグ戦再開から4連敗。今節を含め1点差の敗戦が3試合あり、もったいない形で勝点を失い伸び悩んでいる。
しながわ戦も惜しい展開だった。ビルドアップしつつ前進し、隙があれば背後を狙う。前半17分には3バックの左を務めるDF長井からタテにいいボールが入り、左から走り込んだFW鈴木燦がスピードに乗って先制点を決めた。しかし1分後の前半18分、少し警戒が緩かったのかしながわの左ワイドMF芦刈に自陣右を崩されて失点。振り出しに戻ったあとの長い時間も特に内容面での瑕疵はなかったが、後半27分に一瞬の隙を衝かれて2失点目。追いつく必要に迫られた終盤は一定の上背も強さも速さもある万能の鈴木燦に何度もボールを当ててシュートの場面もつくったが、オフサイドなどでことごとくチャンスを逸した。最後の猛攻がもう少し早い時間帯から始まっていればあるいは結果も異なっていたのかもしれないが、悔やんでも後の祭りだった。
関東社会人サッカー大会進出の可能性を漂わせながらも上位に次ぐ第二グループ辺りの順位で停滞し失速する例年の傾向を引きずっていることに関しては、チーム内でも自覚があるようで、キャプテンのFW長谷川は次のように語った。
「昨年も後期はこういう感じだったと思う。昨年と違うところは、点を取れていること。得点は取れているけれど、そこで逆転されたりして勝てない。そこがなぜかという要因に関してはまだちょっと整理できていないが、勝負どころでの弱さが一番かなと思う。後半、ワンチャンスを相手に決められている2失点目の場面で寄せが甘かったり、自分たちのやりたいことができていないというよりは、一個のところの甘さが失点につながっている」
複数得点を挙げられなかったとしても隙を見せず失点を抑えれば引き分け以上にできるはずだが、そうはならずにポイントを重ねていけない。第13節のクリアソン新宿プロクリアル戦でも2-0から追いつかれ、再び3-2と勝ち越したあとに2点を失い敗れてしまった。出血を防げなければ勝点を逃してしまう。
鈴木燦次、片山を起点とした攻撃の強化を
ゴールに向かってボールと人を動かしていく構造があり、その仕組みが機能していないわけではない。ただ長谷川も「セカンドボールを拾うところをもう少しやらないといけない」と言うように、攻撃面でも改善点は散見される。今節しながわ戦の終盤に見られた攻勢に関しても、それを特定の時間帯だけで終わらせないようにしたいところだ。
「それをやっぱり90分やりきる力というか、90分を通してやりたいことを統一してやるということは、チームの課題としてずっと取り組んでいるが、そういうところ。(鈴木)燦次と(片山)颯人が起点になれるので、そこの強さをもうちょっと活かしていきたい」
再開後に3連敗を喫していたとはいえ、前節終了時点では勝点21の7位。試合前に選手同士でミーティングをおこない「4連勝すれば勝点的にはあるぞという話をして、今週1週間すごいモチベーションで準備はできた」(長谷川)という。だが、それが結果につながらなかった。フットボール面にしろメンタルなどピッチ外の要素にしろ、甘さを払拭してあと一歩を詰めていくことができるか。関東大会進出のためには、まずは次節、明治学院スカーレット戦に全力を注ぐしかない。
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