東京2部2B エリースが慶應との上位対決制す
写真:中盤でドリブルを仕掛けるエリースの神沼。
東京2部2Bエリース 1-0 慶應BRB
10月18日、東京都社会人サッカーリーグ2部2ブロックは各地で4試合を開催。首位の大森FCを追う上位同士の対戦となったTフィールドでの試合はエリース東京ジェンツが1-0で慶應BRBを下し、勝ち点22に到達した。この結果、大森との対戦を残しながら慶應BRBの自力1位が消滅。一方、既に大森との対戦を終えているジェンツは1試合で逆転可能な勝ち点1差を維持している。
神沼の狙い奏功 連続2本目の右CKを加納がヘッド
上位対決の勝敗を分けたのはセットプレーの成否だった。前半7分、MF神沼が蹴った右コーナーキックはニアサイドでFW加納と競った相手ディフェンスに弾かれるが、これがじつは誘い水。1分後の前半8分、ファーサイド方向に飛んだ2本目を、今度はフリーの状態で加納が頭で決め、先制した。終わってみればこの先制点が決勝点。大一番を制する貴重なゴールになった。
「あのファーの手前くらいのところが今日は空いていた。相手のクオリティも高かったので、コーナーで2点取れれば今日は勝てるかな、という判断だった。堅いゲームで、相手陣地でしっかり守備をして、高い位置で攻撃したほうが今日は勝つ確率が高いと思っていたのと、ぼくらは今コンディションがすごく良く、高い強度で相手のやりたいようにやらせないというプレーが前半できていたので、後半ちょっと優勢を取られたけれど、今日は先に1点を取れたこともあり、堅く押し切りたいプランだった」
キッカーの神沼がこう語るように、まだ試行回数が少ない段階でゴールを奪えたことがさいわいした。前半は前からプレッシャーをかけて慶應BRBにほとんどボールを握らせず、立ち位置をこまめに修正してくる相手に後半はボール保持を許したものの、阿部正紀を含むフォワード陣が強度の高い守備を継続し、ボールを回収したあとのボランチ陣のコントロールも効いて封じきった。
実力が接近した2位グループで締まった試合展開になると、流れの中でのゴールは遠くなる。寄せていく守備で相手にゴールを許さず、セットプレーでゴールを決めるという的を絞ったプランで勝利を手繰り寄せる格好になった。
「今日は相手の土俵で勝負するというより、自分たちのストロングポイントである前がしっかり戦えるところを活かした。中盤で持ちたい相手にあえてそこをしっかり持たせて、本当はカウンターとかでもう1本いけたらよかったが、相手もすばらしかったので、なかなか流れでチャンスはつくれなかった。でもいいゲーム運びができたかなと思う」(神沼)
これで14チーム総当たりの13試合中9試合を終え、残すは4試合。11月の末まで勝利を重ねて大森を追い、心理的な圧力をかけていく時期が続きそうだが、そのなかで向上させていきたい課題がある。
課題は相手ゴール前でのクオリティ
「高い位置で優勢を取れた時のゴール前のクオリティに関しては練習でも取り組んでいるところ。まだ今日の段階ではそこのクオリティが高いシーンをつくれなかったので、そこは今後の残り4試合の課題かなと思っている」
神沼はこう語った。戦い方がほぼ完成し、課題を明確化させた状況で、目標も「毎試合絶対勝つ、そこしか今やれることがない。ひたむきに一戦必勝」という意識でまとまっている。逆転優勝をめざす態勢を固めた、大きな1勝だった。
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