エリース、リーグ戦の再現で初戴冠 南葛を3度下す
写真:全社初優勝を飾ったエリース豊島。
全社決勝エリース 2-1 南葛
どちらが勝っても初優勝という初の東京勢同士の顔合わせとなった全社決勝はエリースが2-1で南葛を下し、初戴冠を成し遂げた。エリースを率いる小寺監督は昨年のヴェロスクロノス都農に続き、所属クラブを変えて監督個人としての2連覇となる。小寺監督は「個人的には二連覇だが、エリースの初優勝をこのチームで築くことができ、非常に誇りに思う。選手、スタッフに感謝したい」と、感慨深げだった。
関東サッカーリーグ1部ではシーズンダブル。南葛に強いエリースが、リーグ戦二巡目のAGFフィールドでの第15節を思い起こさせる試合運びで優勝を決めた。DF唐澤とMF坂入だけを準決勝から入れ替えて臨んだ決勝だったが、疲労を感じさせなかった。「リーグ戦とは異なる戦い方をしようと思っていたが、立ち上がりの様子を見てリーグ戦同様のものに切り替えた。前半の苦しい時間帯を耐えることができたことが大きかったと思う」と、小寺監督。引きすぎずミドルブロックを構え、要所でプレッシャーをかけてゲームをコントロール。自陣に進入されてもその行動を読み切ってコースを消し、スペースを塞いでいった。
一方、準決勝で先発11人を全員入れ替えた南葛はこの決勝でまたも完全ターンオーバー。しかし大会全体を通しての疲労が残るのかミスが目立ち、精彩を欠いた。迫力ある実効的な攻撃が出てきたのは後半21分の4枚替え以降。後半25分に途中出場のDF岡田が右コーナーキックのこぼれ球を右足で豪快に決めて1点差に追い上げたが、あと1点が遠いままタイムアップの瞬間を迎えてしまった。
落ち着いた内容でエリースが2点を先行し、1点を奪い返される試合経過も第15節の時と瓜二つ。あの時も南葛は右コーナーキックからDF大森が1点を返したが、そこも含めてプレイバックを見ているかのような一戦となった。前半39分に左クロス、後半14分に右クロスからの即時奪回での二次攻撃で決めたエリースの2得点には、サイドからの崩し方を研究する努力がにじみ出ているかのようだった。小寺監督によれば「地決(地域CL)ではPK決着がなく2点を取らなくてはいけない」と、選手に強調したという。思考を地域CLモードに移行させ、意識を高めた結果の2得点での勝利だった。
残る目標はJFL昇格。「新しいチームで苦しい状況からスタートしたシーズン、みんなで立ち上がって乗り越えこの地決出場を決めた。このチームで昇格を決めたいと思う」(小寺監督)。後期に急成長した感触を手土産に、小寺エリースは全国地域サッカーチャンピオンズリーグの舞台へと赴く。
【関連記事】
・エリースが南葛破り全社初優勝
【過去の小寺監督インタビュー】
・エリースで新たな挑戦「どんな内容でも勝つチームに」
大会概要・トーナメント表






