東京選抜、22人に絞り本格始動 8月に関東予選
写真:22人絞り再スタートを切った東京選抜。
8月に国民スポーツ大会・関東ブロック大会(関東予選)に臨む東京選抜は2日、都内で約1時間半の練習を行い、汗を流した。
4月に東京1部のメンバーを中心に練習会をスタートさせたチームは、途中から関東リーグ、JFL所属メンバーも加えながらトータル35人をリストアップして活動してきた。今回、7月に入るタイミングで35人を22人まで絞り込み本格的なチーム作りを始動。今後はその22人から最終登録メンバー16人を確定させ、8月16日の茨城との初戦に臨むことになる。
22人となって迎えたこの日の練習会は全員が勢ぞろい。ボールを使って簡単なアップを行った後、和田コーチ(EDO)がホワイトボードを使いながら攻撃の戦術を細かく説明。選手たちは青とピンクの2チームに分かれ、その戦術をシミュレーションしながら4対3のシュートゲームや11対11の紅白戦で実践的に取り組んだ。
JFL・横河武蔵野から参加のMF後藤京介は精力的に縦パスやサイドチェンジを披露し、関東2部・EDOのMF竹村健汰は日頃、所属クラブの監督である和田コーチから指導を受けているだけあって、言われた戦術をスムーズにこなし、紅白戦ではゴールをアシストするなど存在感を見せた。
練習を見守った黒木監督は「選手たちは楽しく盛り上げるところ、スイッチを入れるところのメリハリがあって練習の雰囲気は良かった。すごくいいチーム作りができている」と語り、今後16人に絞る作業については「この22人なら誰を選んでもチームがやろうとするサッカーはできると思うので、最後は各選手のコンディション。そこが重要になる」と話した。
黒木監督「初戦はリベンジのチャンス」一問一答
── リストアップした35人から22人に絞る際に基準としたところは。
「一つはポジションごとに判断してそのポジションに合う選手かどうか。二つ目はボールをつなげる選手が多かったので、実際につなげる選手を多く残した。あとは人数が限られているので、やはり複数のポジションができる選手というのを基準にした。こちらがやりたいサッカーを初めから示したというよりかは、選手たちを見ながら『このメンバーならこういうサッカーができる』と進めている」
── 選手を出す、出さないというクラブ側との交渉はうまくいったか。
「各チーム協力的で、今回選手を出せなかったチームも、本当は出したいが、ケガや仕事で難しいというケースもあった。比較的、自分が声をかけた選手は来てくれたし、あとはコーチ陣も含めたスタッフが各チームとコミュニケーションをうまくとってくれて多くの選手が集まった」
【写真】選手たちの動きを確認する黒木監督(左)と和田コーチ。
── ここからの1カ月半でどんなチームにしていくか。
「目標は本大会出場。その目標から逆算して、まずは1回戦・茨城戦に向けてどうするか、その次の戦いをどう勝ち進むかを考えていかなくてはいけない。今の段階としてはこの最終メンバー22人が集まって何ができるか、それを確認、整理している状況。今日は主に攻撃のところを整理したので、次は守備を整理して、それらをトレーニングマッチで実践しながら形にしていきたい」
── 予選の組み合わせが決まり、初戦は茨城、勝てば千葉か栃木と戦う。
「どのチームも難しい相手ではあるが、前回の予選で東京が負けた相手が茨城。それを考えるとリベンジするチャンスがあるトーナメントに入れて良かったというのと、千葉あたりもJFLのチームが単独で出るような話もあるので、ぜひ一つ勝ってそういうチームとやらせてあげたい。いい意味でチャレンジできる組み合わせに入れたと思っている」