東チタ、2点先行も追いつかれ優勝は次節に持ち越し
写真:勝てば無条件で優勝だった東邦チタニウム。
勝てば無条件で優勝決定というシチュエーションで関東サッカーリーグ41年ぶりの制覇に大手をかけた東邦チタニウムは9月13日に日本大学N.と対戦。2-2の引き分けで試合を終え、勝点1を加えて39とした。2位の東京ユナイテッドが勝って勝点を34に伸ばしたため東チタの順位は確定せず、優勝決定は次節に持ち越しとなった。東チタは第17節で東京Uと直接対戦するため、その試合に引き分けか勝利で念願のタイトル獲得が決まる。
関東1部日本大学N. 2-2 東邦チタニウム
追加点奪えず反撃許す 試合運びが課題
躊躇せず相手陣にボールを送り込み、積極的に足を振っていこうとする意欲の高い東チタは前半10分、ゴール右隅のエリアで近くにいたMF鈴木一からのボールをFW赤星が決めて先制。そしてさほど時間を置かず前半15分にはFW鈴木国がボックス左にヨコパスを送り、これをMF渡邉が決め、早い時間帯に2点を先行した。
しかし1部残留に向けて負けられない日大が最終ライン中央のDF吉村を前半19分にMF小沼と交代。守備の修正を図ると東チタに追加点が生まれなくなる。前半29分の鈴木国のシュートは枠内に飛んでいたが日大GKの木口がしっかりキャッチ。するとそこまでの東チタの攻勢をしのいだ日大に前半33分と前半36分にセットプレーで連続して2点を決められ、試合は振り出しに戻った。
優勝まであと一歩の東チタは後半、猛攻で勝ち越し点を狙ったものの、まずは失点をしないという意思統一を図った日大に守りきられ最後まで3点目を奪えず、2-2のままタイムアップの笛を聞いた。
前線で幅広い貢献が目についた鈴木国は「チームとしてどの試合も入りは大事にしようとしている」と言い、この姿勢が序盤の優勢と2得点につながったことを認めた。ただ、負けているわけではなく悪い試合ではなかったが、勝って優勝を決められなかったことも事実。「最初はプラン通りにいい形で取れたけれど、そのあとのゲーム運びのところでちょっと反省点が残る試合」と、追加点を奪えなかった試合運びを問題点に挙げた。
「2-0から2-2に追いついたら自ずと相手の集中力は上がる。最初に2点を取ったところで3点目、4点目で相手の心を折りにいけばもっと簡単なゲームだったが、自分たちで少し難しいゲームにしてしまった」
とはいえ、フットボール面で何か明確な瑕疵があったわけではなく、相手の頑張りもあって結果的に引き分けとなった試合。2位の東京Uが勝点3を加えていなければ、この日に優勝が決まっていた。来週開催の東京U戦に勝てば優勝決定というシンプルな状況にしたことは、ポジティブに捉えていいだろう。
直接対決で41年ぶりの王者をめざす
「直接対決で勝てばわかりやすく優勝なので、しっかり東京ユナイテッドを倒せる準備を1週間やりたい。厳しいゲームになることが予想されるけれど、優勝はなかなか簡単ではなく、厳しいゲームに勝ってこそ得られるものだと思う。それを果たせるだけの力はいまのチームにあると思うし、自分も自信があるので、そこはしっかり勝てるように準備をしたい」
昨シーズンまで複数のJクラブでプレーしていた鈴木国は今シーズンが初の関東1部。「各々やりたいサッカーがしっかりしているという印象があり、それぞれに独自の色がある」と、このカテゴリーの特色を感じつつ、東チタでのプレーにやりがいを見出している。
「企業チームなので、ぼくらはやっぱり会社ありき。その人たちが日頃いっしょに働きながら、サッカー部の活動を喜んでくれる姿は、企業チームならではの価値だと思う。そういうところにすごく充実を感じている」(鈴木国)
近年はJリーグ加盟をめざすクラブの優勝がほとんどとなってきて、企業勢の1部優勝となると2005年度のホンダルミノッソ狭山FCまで遡らないといけなくなるが、現時点の情勢を見るかぎり東チタがこの壁を打ち破る可能性は高い。41年ぶり5度目の優勝に向け、関東企業チームの雄が秒読み態勢に入った。
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