シュワーボ、NossAに完勝 東京2部1B
写真:前半に先制ゴールを蹴り込むシュワーボの前田。
東京2部1Bシュワーボ 2-0 NossA
土俵譲らず こぼれ球から2点
東京2部1ブロック、リーグ序盤の天王山ともいえる両者の一戦は3部から昇格のシュワーボが昨季2部2位のNossAを2-0で破り、通算成績を2勝1分けとした。開幕2連勝だったNossAは初黒星。
内容はシュワーボの完勝と言っていい。キックオフから蹴って、走って、押し込む。跳ね返されてもこぼれ球を回収して再び蹴って、走って、押し込む。シンプルな繰り返しだが、この戦術、土俵をシュワーボは譲らなかった。前線のターゲットとなる長身のFW栗原が対峙するのは、こちらも長身のNossAのCB伊藤。両者の空中戦のぶつかり合いは迫力満点で互角。ならばそのこぼれ球をどちらが回収するか。
あれだけロングボール、ロングスロー、セットプレーとゴール前にクロスを入れれば、こぼれ球をシュートに持ち込めるのも時間の問題。22分、小畑の蹴ったCKを中央で栗原が伊藤と競り合い、そのこぼれ球に反応した前田が右足でゴールに蹴り入れた。
シュワーボは単純に蹴って押し込むだけではない。ボールを失った途端にFW栗原を先頭にしっかりと前線からプレスをかけ、NossA持ち前のボールのつなぎを表に出させない戦術もはまっていた。
後半の冒頭からはややNossAにボールを持たれたが、その時間をじっと耐えると、64分には待望の追加点。右サイドから大竹のクロスが再びゴール前で混戦を生む。必死になるのはお互い様だが、目の前にゴールがあるシュワーボは一気に畳み掛けた。撃って、跳ね返されてもまた撃ち続け、最後はこぼれ球を大竹が蹴り込んだ。
2-0となると、残り時間は守備にパワーを費やすだけ。70分にお役御免で栗原が下がり、代わって入ったフレッシュなFW秦、山内が前線から追い回し、終盤はさすがに押し込まれてピンチもあったが、DF陣が踏ん張り無失点でタイムアップ。開幕2連勝のNossAに初黒星をつけ、自らは2勝1分け。2部初昇格ながら上々のスタートだ。
東京都社会人サッカーリーグ2部

