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写真:ドリブルで攻め込む早大のFW瀧澤(左)。前半に先制点を挙げた。

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早大、今季序盤の反省を活かしたプランで快勝

|後藤勝

写真:ドリブルで攻め込む早大のFW瀧澤(左)。前半に先制点を挙げた。

MATCH REPORT後藤 勝

<東京1部:東京ベイ 0-2 早大ア式FC>

最初の2試合を1分1敗とスタートダッシュがうまくいかなかった早大ア式FCだが、3試合目からは白星街道。5月11日は東京ベイFCに快勝し、とうとう4連勝を達成した。

最初の20分間は互いのゴールを行ったり来たりの試合展開。しかしそれを過ぎると早大のペースになっていき、その優勢の時間帯に当然のごとく先制点が生まれた。中盤でボールをカットするとショートカウンター気味の攻撃になり、タテへの勢いそのままにMF谷口がクロスバーに当てたシュートのこぼれをFW瀧澤が押し込み先制。以後は主導権を譲らなかった。

「入りの失点が多かったので、今日はそこを徹底した」と、中盤で舵取りをするMF小西。まずは序盤に失点をしないようゲームをコントロールしながら、自分たちが優位になる頃合いを探った。

「(相手の)背後へのランニングによって、20分頃からは手前が空いてくる。自分はそこを意識してヨコに散らす、あるいはセカンドボールを拾って1回後ろに逃がすということで、少しずつ落ち着かせようと心がけた」(小西)

想定の範囲で試合を進めた状態で、後半の飲水タイムまでに追加点を得たことが勝因としては大きかった。やり方を変えずにゲームの構図も変えない。前半の作戦の継続によって東京ベイの足が止まってきたところでとどめを刺す形になった。学生の走力が社会人を圧倒し、後半の後半は反撃の機会をほとんど相手に与えなかった。

こうなってくると、考えるべきは一段上の内容。後半の飲水タイム以降にも3、4回はあった決定的なチャンスをものにするべく最後のクオリティを上げること、逆に隙をつくってピンチを招く場面を少なくすること。前半の序盤の段階でも、ボランチのところで予測と瞬発力をもってさらにボールを奪えるようにして支配する時間を増やすことなど、より完全な勝利をめざす段階に入ってきた。

「ここから全部勝たなければ関東社会人には進出出来ないと思う。自分も去年は最後のトーナメントに出られなくて悔しい想いもしているので、そこまで自分が引っ張り、圧倒的なチームをつくれるようにやっていきたい」

関東昇格を果たすため、小西の視線はさらなる高みを見据えていた。
(後藤勝)

東京ベイ、上位相手に完敗も上位進出は諦めず

東京都社会人サッカーリーグ1部

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