東京2部3ブロック 慶應が開幕4連勝
写真:前半に先制ゴールを蹴り込む慶應BRBの内藤。
東京2部3ブロックの慶應BRBは25日、COASTに2-1で競り勝ち開幕からの連勝を4に伸ばした。前半に内藤豪が先制点を決め、後半には板倉秀和が追加点。相手の反撃を終盤の1点に封じた。敗れたCOASTは開幕5連敗。
東京2部3B慶應BRB 2-1 COAST
慶應、決まらぬ展開 それでも勝ち点3
キックオフからわずか10数秒、エリア内右から対角線に放った10番加瀬澤の強烈なシュートがわずかにゴールの左上にそれた。決まっていれば、その後の10番のチャンスは気分良く決まり、前節の5得点に劣らぬ活躍をみせたはず。が、以降のエリア内の決定機はバーにぶつけるなどことごとく決まらず、「今日は身体が重たすぎて」と自らを縛りつけるように加瀬澤からゴールの匂いは消えていった。連鎖するように齋藤、内藤のアタッカー陣も詰めが甘い。
もっとも、全体の出来としては大学体育会上がりの集団として強度も高く、奪われてからのアフターフォローも迅速で、前に出て行く風圧は鋭い。前半終わりの37分には端山の展開力から左SB井上がクロス。ようやくエリア内で内藤がワントラップから右足でズドン。新人の今季初ゴールで前半を1-0で折り返した。
後半はゴールラッシュと思いきや67分にエリア内のルーズボールに板倉が相手DFと相打ちのような形で強引に蹴り込んだ1点のみ。むしろ守備で粘るCOASTに反撃の勇気を与え、72分にはCKから1点を返されて最終盤はあわよくばの展開。それでも1点差を守りきり、加瀬澤は「僕が決めていればもっとラクになったはず。でも、勝てて良かった」と胸をなでおろした。
慶應は毎年優勝争いには絡みつつも2位、3位の繰り返し。今年こそはという想いもあるだろうが、加瀬澤は「もちろんその気持ちはあるが、それよりも目の前の相手に勝つこと。その積み重ねをしていくだけ」と心構えは例年と変わらない。社会人チームゆえにメンバーも週替わり、その日集まったメンバーで全力を尽くす。今季も一戦必勝を掲げ、粛々と開幕4連勝を飾った。
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