LLENO執念の勝利 優勝へ望みつなぐ 東京2部1B
写真:LLENOは終了間際に加藤のゴールで勝利。
東京2部1ブロック暫定首位のLLENO Tokyoと4位エリース東京ジェンツの試合が2日に行われ、LLENOが1-0で勝利。試合終了間際にFW加藤優一が決勝ゴールを決めた。LLENOは勝ち点を32に伸ばし、最終戦は暫定2位につけるNossA八王子と戦う。LLENOが優勝するには最終戦に勝つだけでなく、自力優勝の可能性があるシュワーボ(暫定3位)が残り3試合で勝ち点を取りこぼす必要がある。一方、敗れたエリースは同22で4位のまま。最終戦はスペリオ城北と戦う。
終了間際に決勝点 FW加藤が気持ちで押し込む
コーナーキック、ロングスロー、そこからの2次、3次攻撃。後半残り20分ほどのLLENOの怒涛の攻撃をみれば、もっと早くに1点が入って良かった気もする。だが、それをさせないエリースの意地。優勝の可能性はすでになく、いわば消化試合。それでも勝利に真摯な姿勢を貫くエリースが、LLENOの勝利を阻み続けた。
本部からアディショナルタイムが表示され、いよいよ時間は80分。「諦めない姿勢が得点につながった」と殊勲のFW加藤。右サイドから10番菅谷が懸命に上げたクロス。一度はGK康成宇にパンチングで弾き返されたが、出足鋭く吉田が拾って再攻撃。エリア内左から原田が左足で折り返したボールを、加藤が右足を伸ばして執念で押し込んだ。
「ボールが来たら決められるポイントにいた。そこに味方(原田)がパスを刺してくれた。本当に気持ちで押し込んだ」と加藤。パスをくれた原田へも感謝を述べ、「彼はここまであまり試合に絡めていなかったが、先週いいパフォーマンスだったし、今日も途中から出てすごくいいクロスを上げてくれた。代わって出た選手が活躍するのがうちのいいところ。総力戦、みんなで勝てた試合だった」とうなずいた。
首の皮一枚、とはいえ優勝に望みをつないでNossAとの最終戦に臨むLLENO。最終戦に勝ったところで優勝するには暫定3位シュワーボが残り試合で勝ち点を取りこぼす必要がある。それでも終わってみなければわからない。その望みをつないだ一戦になったことは確かだ。
FW加藤のゴールシーン
東京都社会人サッカーリーグ2部


