東京Uが首位VONDS破る 関東1部
写真:先制ゴールを喜ぶ東京Uの瀬川。
関東1部の東京ユナイテッドは8日、ホームの文京区・小石川運動場で開幕6連勝で首位に立つVONDS市原(千葉)と第7節を戦い、2-1で勝利した。開始6分に瀬川泰樹、12分には滝沢和司が追加点を挙げ、後半は守備陣が踏ん張り相手の反撃を1点に封じた。東京ユナイテッドの通算成績は5勝1分け1敗の勝ち点16で3位。VONDS市原は首位をキープしたものの初黒星となり6勝1敗。両者の勝ち点差は2。次節、東京ユナイテッドは6月28日に東京23FCと戦う。
関東1部東京U 2-1 VONDS
序盤に2点 瀬川、滝沢活躍 守備陣奮闘
東京Uが開幕6連勝のVONDSに初黒星をつけた。立ち上がりから相手の土俵ともいえる空中戦で最終ラインが負けずに跳ね返し、前線ではFW松久保がしっかりハイボールに食らいつく。その中間点にいるトップ下・瀬川の働きがこの日は光り、セカンドボールを拾っては小さい身体をくるり、くるりと反転しながら鋭い身のこなしで相手の懐にドリブルで挑んだ。
6分にはエリア内左を仕掛けた滝沢からの折り返しをその瀬川がGKの脇を抜いて先制。さらに12分には、味方DFの跳ね返しを敵陣で拾った瀬川がドリブルで仕掛け、エリア内に走る滝沢に絶妙のスルーパス。それを滝沢がGKの股の間を通して追加点。開始12分で2-0と最高のスタートを切った。
以降も東京Uは相手のロングボールの跳ね返しに全力を注ぎ、VONDSに自由を与えず時計の針を進め、やられたのは終盤の80分にヘッドで押し込まれた1点だけ。もちろんその過程には相手が決め損ねた決定機、GK高橋の左手1本のセーブ、終了間際の塩澤の身体を張ったブロックなど〝やられた〟と思ったシーンはいくつもあった。だが、それくらいのことは首位VONDSを倒す際には付きもの。全員が90分緩まず、最後まで奮闘した見事な勝利だった。
これで、この日勝利を挙げた南葛がVONDSと勝ち点18で並び得失点差で2位、東京Uも勝ち点2差の3位で追う状況。リーグが面白くなったことは間違いない。
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