途中出場のFW石橋が決勝点 好クロスに感謝
写真:終了間際にヘディングで決勝点を決める東京23の石橋。
準々決勝東京23FC 1-0 南葛SC
0-0のままPK戦に突入する。そんな雰囲気がピッチに漂うなか、途中出場のFW石橋は「最後に(チャンスが)来る予感があった」という。「試合終盤に僕が投入されるということは得点のターゲットになるということ。あの状況でサイドの選手が持ったら、絶対にクロスを上げてくれると思っていたので準備していた」
追加タイム7分、ゴール前で立って待つ石橋にピンポイントで届けた藤田のクロスも極上だったが、頭をひねってここしかないという右隅に決めた石橋のヘッドも職人のなす技だった。南葛GK飯吉が懸命に伸ばした手もわずかに届かず、右ポストをかすめてゴールに転がり込んだ。
難しかったのでは?という問いに対して「いや、自分は得意なんで」と石橋はさらっと答え、「あそこで上げてくれれば、もう、ありがとうございますという感じ。自分の得点というより藤田選手のゴールでした」と笑顔で仲間を立てた。
次の準決勝に勝てばいよいよ地域CL出場が決まる。だが、石橋が目指すのはあくまで「日本の頂き」。「地域CL出場権獲得もそうだが、僕はやっぱりそれ以上、日本の頂きというかやっぱり優勝して笑って終わりたい」。準決勝進出に満足することなく、どこか涼しげに大きく語る姿が頼もしかった。
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