DF吾妻が2得点の活躍 守備でも貢献
写真:前半にゴールを決める東京UのDF吾妻。(写真:小林渓太)
関東1部東京ユナイテッド 4-1 東京23FC
8月29日の関東1部第14節東京23FC戦では、センターバックのDF吾妻が前半9分迄に2得点を挙げて東京ユナイテッドFCの勝利に貢献した。前半2分、MF笹沼の右コーナーキックに対して左のファーサイドで頭を合わせまず1点。そしてその7分後、前半9分にFW新明の左からのフリーキックもDF吾妻が押し込んで追加点。この序盤で試合の趨勢はほぼ決まったと言っていい。殊勲の吾妻は「昨年からサイドバックとセンターバックをやっているが、今日が関東リーグ初得点。たまたま2発ポンポン、と入ったって感じで運が良かった」と、喜びを語った。
1点目の場面では、もともとゾーンで守る東京23に対して立ち位置を分散させ、ニアとファーで合わせる想定だった。しかしいざ試合の場になると相手の守備はマンツーマン気味。急遽「密集でやろう」ということになった。
「(笹沼)航紀からいいボールが入ってきたので、ほぼフリーで合わせるだけだった。キーパーにあまり高さがなく、密集していいボールが入れば事故が起きる可能性があるとスカウティング情報でも触れていたので、事前の準備が活きたことでもある。やっぱり立ち上がりにセットプレーを決められれば楽ですし、逆に失点してしまうと試合の展開は難しくなる。そこを自分たちは決められたことが、今日の試合にとって大きかった」
この先制点が呼び水となり、東京Uは前半で4得点を挙げた。2点目は密集状態で吾妻が決めたものだった。
「藤海太くんがニアで逸らせて、自分の身体で押し込むように、胸に当たって入ったという感じだった。要所、要所に人数を配置して押し込むことができたと思う。雨ということもあり、速いボールでニアに殺到するような形を狙っていた。その形ができたいいフリーキックだった」
ハーフタイムにはチームメイトに「ハットトリックを狙え」と声をかけられたが、ディフェンダーとしては無失点で終えたかったところ。後半に1失点を喫して「2点獲れたが、自分はセンターバックである以上ゼロにこだわりたいと思っていた。そこは課題」と、浮かれることなく今後に向けて気を引き締めていた。
だがカウンターでの1失点があったとはいえ、個人としては何度もいいディフェンスを見せていた。その一つが中盤でのボール奪取だ。「ある程度前で刈り取って、ウラのところも予測してカバーして、というのは自分のストロングでもある。そこはこの試合の中で何シーンか発揮できたのはよかった」と、吾妻自身も自覚する強みを見せたプレーだった。
もう一つは果敢なスライディング。後半、東京23の進入が増えてくる中で危険なシーンも生じたが、失点を抑えるべく、PKのリスクをはらみながらも思い切りブロックに行った。
「けっこう入り込まれていて、自分もカバーに行っていた。危ないシーンだったので、そういう最後の局面でのチームの共通事項としてあるように、身体を投げ出して止め、守ることができたのはよかった」(吾妻)
後半1失点、圧倒しきれなかったことは課題
よく攻め、よく守った試合。しかしあえて言えば、やはり後半を0-1で終えたことはもったいなかった。吾妻は福田監督からハーフタイムに「前半4-0で、もし1失点して後半0-1ならそれが一番最悪な試合だ」と、釘を刺されていたことを明かした。「自分たちも失点は避けたかったし、後半も圧倒して勝ち、チームとしての強さも見せたかった。獲りきれなかったのはチームとしての課題だと思う」と、吾妻。勝って反省。より強い集団となるため、そして優勝を果たすため、吾妻と東京Uは今節の結果に飽き足らず、90分間を通して相手を凌駕する勝利をめざすつもりだ。
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