アストラ執念のドロー 東京ベイと2-2
写真:アストラが最後に追いつき試合は引き分けで終わった。
東京1部アストラ 2-2 東京ベイ
数的不利も終了間際に安場が同点弾
笑顔で引き上げるアストラ、うつむいたまま引き上げる東京ベイ。両者には同じ勝ち点1が積み上げられたものの引き上げる表情は対照的。途中10人となったアストラが最後に追いつき勝ち点1をひろった格好で、アストラ・小松監督は「開幕2連敗して改めて球際、切り替え、運動量をテーマに戦った。勝ち点3は取れなかったが、最後まであきらめずアストラらしく戦えたことが同点ゴールにつながった」と前向きに捉えた。
ゲームは開始9分、東京ベイが敵陣で奪ったボールを右に展開し、そこからのクロスを福島が頭で捉えて先制点。入りは東京ベイの方が明らかによかったが、18分にアストラはMF千葉の左からのクロスがそのままゴールに転がり込むという幸運を授かると途端に流れを引き寄せた。サッカーのゴールという不思議な力を改めて実感するようなアストラの攻勢が続くものの、ここで仕留められないのが開幕2連敗のチームか。
後半は東京ベイが盛り返して、76分にはアストラGK西尾のパンチングミスを古澤が頭で押し込んで2-1と勝ち越し。さらにアストラは86分に秋永が2枚目のイエローカードを提示されて退場。東京ベイの初勝利は目前だった。
が、その東京ベイも何やら最後の締めの選手交代や配置換えがパッとせず、ピッチ内はどこかとっ散らかった印象。新生チームのほころびが出たか、迎えた追加タイム4分。アストラは右サイドを仕掛けた関口の横パスを中央でフリーとなった安場が左足でミドルシュート。ゴール右すみに鮮やかに決まり、アストラの執念が実る形で熱戦は幕を下ろした。
2連敗のアストラは初勝利を逃したものの勝ち点1を挙げ、対する東京ベイは勝ち点2を失った格好の勝ち点1で、通算成績は2分け1敗となった。
東京都社会人サッカーリーグ1部