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写真:後半にゴールを狙う慶應のFW茅野。

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FW茅野、走り続ける姿勢で同点呼び込む 慶應BRB

写真:後半にゴールを狙う慶應のFW茅野。

MATCH REPORT後藤 勝

<東京2部3B:慶應BRB 1-1 SETAGAYA>

6戦全勝の慶應BRBと4勝2分けのSETAGAYA UNITED、無敗同士の対決は痛み分けに終わった。前半31分、SETAGAYAはFW黒葛原のミドルシュートで先制。対して、追いかける慶應にはなかなか得点の気配は生まれなかったが、最終盤の後半アディショナルタイムにFW加瀬澤がPKを決めて1-1の同点。スコアはそのまま動かず、終わってみれば互いの10番がそれぞれスコアラーとなっての1ポイントずつという結果となった。

慶應-SETAGAYAの無敗対決は白熱ドロー

「相手チームのクオリティがすごく高い」と舌を巻いていたのは慶應のFW茅野。前半23分には左に出てクロスを送り、加瀬澤のシュートを演出していたが、後半も躍動。ゴールキーパーから繋いでくるSETAGAYAのスタイルに手を焼き、なかなか前のプレスではめ込んでのショートカウンターという形にしにくかった前半を経て、後半、何度もタテに仕掛けて反攻の口火を切ろうと積極的なプレーを継続。後半15分には自らシュートを撃つなど、勝点を諦めない姿勢を示していた。

「今シーズンやるべきことを統一、全員で上を向いてやってきて、そのサッカーをやれば点を獲れると信じていた。相手も80分、アディショナルタイムを含めて90分近くという長さで見るとクオリティが落ちてくる時間はあると思うので、そこに対して我慢強く攻め続けるコンセプトは共有していた」

茅野自身のゴールはなかった。しかし「自分が牽引するというよりも、他のクオリティのある選手たちを活かすことを考え、走って前に進んでいくところを意識している」と言うように、一番槍として突進、相手の陣形に裂け目を入れるアクションを継続したことが、最終的にやや事故的な状態でPKを獲得するに至った遠因であるように映った。

【写真】最低限の勝ち点1を挙げた慶應。

「いい意味で焦れずに攻撃し続けることが出来た。全員で走って戦うところを貫けた。中断期間明けはチームとしても個人としてもさらにコンディションを上げ、昇格をめざしたい」と、茅野。引き分けでSETAGAYAの昇格を遠ざけながら、自力昇格の可能性を残す1ポイントに前向きな手応えを感じ取っているようだった。
(後藤勝)

GK古屋、後方から繋ぐ攻撃をコントロール SETAGAYA
【ハイライト】慶應BRB 1-1 SETAGAYA

東京都社会人サッカーリーグ2部

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