岩手・星川監督「J4でなくJFL。ここにアジャストできなかった」一問一答
昨年J3からJFLへ降格となり1年での復帰を目指したいわてグルージャ盛岡は、FW藤本憲明が19得点で得点王を獲得したものの、チームは勝ち点39の9位でシーズンを終えた。星川監督は「JFLはJ4というよりアマチュアのトップリーグ。彼らの自信、戦い方にアジャストできなかった」とプロリーグからアマチュアリーグへ降格したチームの適応の難しさを語った。来季はクラブオーナーが変わり、経営体制も一新される。監督自身の去就は現時点で「未定」とのことだが、来季に向けて「甘い認識を捨てればチャンスはある。今年JFLを戦った経験が大事になる」と話した。
── JFLを戦った一年を振り返ると。
「JFLはJ4という捉え方というよりアマチュアのトップリーグ。JリーグでいうJ1と似たような感覚がした。J4だったら僕らはまたJ3に戻れたかもしれないが、JFL、アマチュアリーグのトップにいる彼らの自信、戦い方にアジャストできなかった。僕らが下のカテゴリーから上がってきたチームだったらまた違っただろうが、上から落ちてきたというのが難しかった」
── 戦力的には申し分なかったと思うが。
「ベテランの質でいうと我々が断トツだったと思うが、25歳から31歳くらいまでの主力選手たちの質という部分では、他のチームの方が高かった気がする。その辺のボリュームが少し弱く、このあたりの融合もうまくいかないところがあった。夏の補強でレギュラーになった選手がもしかしたら勝てるメンバーだったのかもしれない。あとはJFLは会場によってグラウンド状態も違い、ベストピッチではないところもある。そういったピッチに対してのサッカーを我々が持ち合わせていなかったのも痛かった」
── 来季はNOVAホールディングスからエムグループが新オーナーとなり、経営体制も一新される。そこは監督としてどう受け止めているか。
「やはりJFLをもう1年やるということで、JリーグではなくこのJFLに合わせて戦っていく。今シーズンの反省を踏まえてやっていくというのがオーナーの意向だと思うので、本当にチームで何度もリスタートということを言っているが、来季は本当のリスタートになる」
── 現場としてはどんな覚悟でやっていくつもりか。
「今シーズンはチームとして失点が多く、連敗が続いてしまった。チームの軸になる選手がいなかったし、ディフェンスのリーダーもいなかった。そこの修正は必要。あとは先程『戦力的に申し分ない』ということをおっしゃっていたが、その気持ちがチームの中にも慢心としてあったと思う。主力になる年齢層の部分では『他のチームと変わらないよ、負けているよ』、そう思えなかったことが難しい。J1やJリーグでやっていた選手は、JFLでやっている選手たちよりも少し上なんじゃないかという認識がチームにあった。そういう甘い認識を捨てて戦えればチャンスはあると思う」

クラブから退団が発表されたJFL得点王の藤本。
── 監督自身の来季の去就については。
「まだ決まっていない。会社も変わったばかりだし、今は移行期で今回の選手の放出のところも僕は知らないところだったので。ただ、競争力のあるチームにして、もう一度勝負したいというのがチームの中にもあるし、オーナーもそういう気持ちだと思うので、もう一度軌道修正していくしかない。ただ、得点王も退団というのはさすがに望んでいないので、そこはちょっと待ってくれという感じになる」
── 来季も指揮を執る場合はどんな覚悟で臨むか。
「今年は継続というより、言わば新チームで臨んだシーズンだったので、やはりHondaさんを見てもチームの軸、支える部分がしっかりしているので、そういった屋台骨になる選手が必要。今年JFLを経験した選手をしっかり残して、チームとしてもJFLの経験を持っている状態で戦えば、今年より絶対いい成績を残せると思う。戦術的な面でいえばBプランももう少し考えなくてはいけない、そこをやっていけば我々の良さはもっと出るのかなと。やはり藤本以外の点を取れる選手を作り出せなかったのは課題だし、前線の選手も不甲斐なさを感じているはず。まずはJFLというカテゴリーに対応しないとどんなチーム作りをしても上がれないと思うし、やはりHondaさんをしっかりと負かすくらいのチームをつくらないとJ3に行ってもまた落ちてきてしまうだけ。それくらいのチームを作りたい」
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